フランス人は英語が話せないとかいうボケボケの話について

なんか最近ロイター通信の配信記事の関係(産経ニュース)で、2ちゃんとかにも取り上げられているのですが、その中でも頭を抱えるようなお説がたくさん出ていて、困ったものです。
 まず、初めに考えていただきたいのが、おそらく日本人観光客がフランス人に接する機会があるとしたら、それは、飲食店やなんらかの物を売るお店、それに、ホテルとかでしょう。
 では、それを日本の状況に置き換えてみましょう。日本の同様の職種の方がどの程度英語を話すことが出来るのでしょう?というよりも、どの程度英語がそういった方々に必要とされているのでしょう?
 パリなどの一部の国際都市、南仏などの観光中心都市を除き、英語を必要としない地域、そして人は多いものです。
 また、アンケートの個々の質問に、「英語が流暢に話せる」というのがありますが、この流暢の意識は日本人とフランス人ではおそらく雲泥の差があるだろうと思っています。
 少なくとも日本に行けば、この人英語うまいよねクラスの人であっても、私の英語は下手だと思っていたりするのが普通だったりしますので。
 まぁ、何がいいたいのかと言えば、欧州人の語る語学力とアジア人の語る語学力とではスタート時点のレベルがまったく違っていたりするので、比較になりませんよということですね。
 だからといって日本人がアカンという話でもありません。欧州系の言語は細かく言い出したらいろいろ違いがありますが、根っこのところでは共通点も多いですし、単語についてもクロスしていますから、文法から単語から全く異なる日本語が根っこの日本人はそこそこでいいんじゃないかなと思っていたりします。
 英語圏、欧州圏での常識的な話題や文化的話題に日常触れることができるような環境にいなければ、こちらで言うところの「流暢に英語を話すこと」はちょっと難しいですし、逆にそういう環境に浸っていると、いつのまにか日本語が流暢ではなくなってしまったりします。
 流暢に英語を話す人は、日本にいても、日常的に英語を読み、書き、話す環境を作ることを怠らない人でしょう。割とそんなことでわかってしまったりするもんです。

 えっ?私ですか? 英語もフランス語もさっぱり上達しませんね、かといって日本語だけでやっていける商売でもないのですが。