「HITCH」(邦題:最後の恋のはじめ方)

恋を成就させたいのなら、相手の事をよく知ることから始めること。

一歩間違えばストーカー行為とも思われる、この恋の極意、「相手のことをよく知る」行為の目的が何のためなのかがとても大事だということ。
 
好きな人のことを知り、その(好きな)人にとって(自分が)どのような態度、行為を取れば、その人の心を動かすのか、つまりは、愛されている、もしくはこの人に愛されたいと思わせるかが大事だということ。
 
真剣な思いやりですね。
 
これは、恋の成就だけでなく、人生においてもとても大事なことなのでしょう。

自分の子供に対してだって、子供が心地よく過ごせるにはどうすればいいかを真剣に考えた上で向かい合う。それは、甘やかすのとは違う。なにが彼(もしくは彼女)の気持ちを解きほぐし、安心感、充足感を与えられるか。
 
そんなことをふと思うよい映画です。
 
そして、上品なコメディ。移民に関するところは、日本人の心に響くものではないものの、全体を優しさが包んでいる、暖かい心を持った人々が作り上げた映画であることがよくわかります。
 
主演ウィル・スミス、共演エヴァ・メンデスデスペラードでの彼女は美しかったです。彼女もラテン系のよさが醸し出されています)、ケヴィン・ジェームス(この映画では、ある意味彼が主役です。その真剣なコメディセンスに脱帽です。ウィル・スミスも彼の魅力を引き出すことにかなり神経を使ったようですが、もしかすると食われることをまったくいとわない彼のコメディアンとしての信念も高く評価されているようです。)。
 
こういう重くない映画は、夏に はまります。
 
オフィシャルサイト→http://www.sonypictures.jp/movies/hitch/site/

<追記>
邦題の「最後の恋のはじめ方」はどうなんでしょう、「なんか違う」という感じですね。ちょっとコメディ路線からはずれるような感じが本質を突いていないという印象を持ちます。
あ、それと、DVDですが、欧州版は約1時間以上のおまけつきです。これが、また楽しいですね。コメディシーンとか衣装とかの解説や出演者へのインタビューシーンが楽しめます。