続・激突!カージャック(原題:sugarland express)

1974年の作品ですから、今からもう30年以上も前の作品ですね。

監督はスティーブン・スピルバーグ、主演ゴールディ・ホーン、共演はベン・ジョンソン、マイケル・サックス、音楽はジョン・ウィリアムスです。
父親が刑務所に、そしては母親は保護施設にということで、2歳弱の息子はこの夫婦では育てることは無理と判断されて子供のいない家庭に引き取られてしまったために、一大決心して息子を取り戻しにかかる母親とそれに引きずられて刑務所を脱走し、同行する父親、さらには巻き込まれてパトカーをジャックされた警察官の3人が息子の暮らすシュガーランドに
向かうという実話に基づいた話を、シリアスにというよりもむしろコメディタッチでほのぼのと描かれた作品です。
スピルバーグはほんと味付けがマイルドです。
おお、30年前ってこんなだったんだなぁと妙に歳を取った気にさせる映画(但し30代半ば以上限定)です。
街にしろ、車にしろ、古いです。田舎です。でも、こんなのんびりした時代って実はよかったんじゃないかと思ったりもします。
ほとんどすべてが古くさいところ、ゴールディ・ホーンの存在、これはヘアスタイルやメイクなどを含めてですが、彼女だけが、古くさく見えません。今と変わらないのです。恐れ入りました。
許せないのは邦題ですね。なんでこんな刺激的なタイトルにしたのかがよくわかりません。
あと、英語ですが、これはちょっとネイティブ以外には聞き取りづらいように思います。
セリフも洗練されていません。当然ですね、テキサスの片田舎のお話ですから。
ゴールディ・ホーンの魅力にはまりたい人以外には、ほどほどといった感じの映画ですね、個人的には気に入ってますけど。