お気に入りの一枚(22) The World of Nat King Cole

この人の良さが本当にわかる歳に私もようやくなったということでしょうか。
子供の頃から父親の影響で耳にする機会の多かったナット・キング・コール
彼の声はやさしさに包まれています。
 
米国の良心とも言える彼の穏やかなジャズサウンドが流れると、一挙に部屋の雰囲気が、大人の、そして、暖かさに満ちたとても上質な空間に一変させてくれます。
 
いがいがになった心をそっとほぐしてくれるようなこの不思議な感覚。やはり、凡庸な言い方かもしれませんが、彼は偉大(Great)ですね。
 
一曲目の「Smile」から「It's only a paper moon」、「(I love you) for sentimental reasons」、「Unforgettable」、「Mona Lisa」そして、大好きな、「Quizas, Quizas, Quizas (Perhaps, Perhaps, Perhaps」、さらには、「Ramblin' Rose」、「Stardust」、「Autumn Leaves」、最後は、「L-O-V-E」と珠玉の名曲(←古い表現だなぁ、でもマジでこんな感じ。)が28曲ぎっしり詰まったこのアルバムは一家に一枚物でしょう。ちなみにこのアルバム、各国で収録曲及び曲順が異なっていて、私が聴いているのはフランス版ですので、以下のリンクの日本語版とは異なるものです(為念)。
 

 
生楽器の音は時間の割に古くささを感じないばかりか、その暖かさがいつまでも伝わるものですね。