メディア、ニュースと商売

 
金の話をしない方がいい世界というのがある。新聞、雑誌、テレビ、ラジオ。
記事を埋めたり、番組を作ったりするのに金がかかるのはわかる。
だが、極力金の臭いがしない方が、真実度というか信頼性が高まるというよりも、お金の臭いがすると急にうさんくさくなるのだ。
だから、ユーザはなるべく金に絡む話を聞かされたくないと思っているし、メディア側も如何にそんな臭いをさせずに発信するかに気を遣っていることだろう。
NHKあたりはその究極だ。商売でやっているはずがないという思いから、その内容をある程度信頼していたりする。

ところが、最近のメディア関係の話は、とにかく金が絡む話ばかりだ。
 
ネットが新聞を買収とか、広告収入はネットよりラジオの方が多いとか、NHKの件とかそんな話が続いている。

私個人の話をすれば、例えば広告とかランキングなんてのが目につくサイトには長居はしない。どうも苦手なのだ。それの最たるものが、エロサイトでもなんでもいいが、バナー&アイコンの山だ。あれを見ただけで、もうダメなのだ。

今の新聞で目につく広告は週刊誌の広告くらいで、他の全面広告などはあまり気にならなかったりする。おそらくあの広告はイメージ広告的なものが多いからだ。折り込みチラシは新聞と一体化していないだけに気にならない。
 
話がわき道にそれてしまった。
 
最近なんだかなぁと感じているのは、金やビジネス、広告の話に自ら触れるメディアやメディア関係の人は自らの首を絞めているように感じてならないのだ。
ニュースの質やあり方に終始すればいいと思うのに、残念だ。
そのあたり、ブログ時評の団藤氏は、個人的には父親に説教されている気分になってかなわないなという気持ちにさせられる反面、筋が通っていて最後には信頼を置けるように思っている。彼からは商売の臭いがまったくしない。
 
ネットが新聞などの既存メディアを飲み込むなんてことはあり得ないという個人的な見通しは今も変わらない。
飲み込む側の企業が今のメディア以上の信頼性つまりは、金儲けでやっていないという雰囲気をまわりに納得させるだけの実績を持っていなければ、ニュースの供給者としての成功者にはなり得ないと思うからだ。
 
今のメディアの不健全性を追求すればするほど、泥仕合となるだろう。批判すべき点は批判し、健全さを求めていけばいい。ただ、それは、ニュースなどを供給される側が厳しい目で監視していけばいいのではないだろうか。
今のネットのコンテンツを総論として眺める限り、真実を伝えるメディアとして業として成立することには懐疑的な目を向けざるを得ない。
 
ましてや個人主体のブロガーに信頼性を求めたり、また、ブロガー自身が信頼性を保つことは容易なことではないだろう。組織でそれを保つことすら難しいのだから。

最後に、R30さん絶賛のガ島さんの毎日新聞の 
http://www.mainichi-msn.co.jp/it/coverstory/news/20050413org00m300084000c.html
だが、
自らの記者ではなく、社外のガ島さんが書いたものを掲載したことは、私の中での毎日新聞の評価はかなり下がったことは間違いない。