総力としての実力はどんなもんなんでしょう

世間でライブドアvsフジテレビが盛り上がっていますが、あまり興味はなく、むしろ、忘れた頃に話が蒸し返されるネットとかニューメディアとか匿名性とかの関係で、
小倉秀夫の「IT法のTop Front」
の方がずっと気になっていました。
なぜ気になったかと言えば、いったいこの人は、この一連の話の落としどころをどこにおいているのかがよくわからなかったからだ。(この点については今を持ってよくわからない。)
自らを呈して壮大な実験を行ったような感じはしないし、釣り行為にも思えません。
どうも「ネット右翼」だとかの話が出たあたりから、なんだかなぁという違和感を覚え始めました。
そうそう、「コメントスクラム」なんて言葉もありましたね。
なぜ、グルーピングしたがるのでしょうか。単純な疑問です。
まぁ、これについては日本的伝統なのか、現首相も「抵抗勢力」という言葉を用いてグルーピングしていますね。政党政治というのもグルーピングの一種でしょうか。
ネットでさまざまな話題が議論されますが、この弁護士の方は大概の場合、どうも1対他で議論が行われているとか、リベラルvs保守で議論が行われていると考えているように見えます。
これでは反発は必至ですよね。少なくとも現在のブログ界隈で巻き起こる議論は、組織を打表したものよりもむしろ個人的なものが大多数を占めるように思います。
さらに言えば、それぞれのテーマごとに、必ずリベラルvs保守であるとか、右寄りvs左寄りのポジションが明確になるとも思えません。
それぞれのコメントはその方それぞれの考え、知識、思いなどのバックグラウンドから出されるものであって、いわゆる所属する組織や政党等同士のポジショントークではないのではないでしょうか。
一つの話題において、いろいろな方がそのようなご自身の背景を元に発言する、例えその中に意図的なものがあったとしても、全体の意見の流れとして参加者のマジョリティが納得できるある方向に結論づけが行われるとすれば、それはまっとうな流れであるように思っています。
炎上したかどうかなどとは別に建設的な議論が行われる場合も多いように感じています。
また、匿名性の危険などにも言及してるようですが、匿名性を認めず、実社会と同等の議論が必要というのであれば、別にネットである必要がないなどということはさておき、匿名性が担保されないが故に、ネット上での議論がそれぞれの所属に拘束されたポジショントークの範囲での議論になってしまった場合、(そのような環境になったネットでの議論が)これまで実社会で行われてきた議論以外の新たな価値ある議論及びその成果あるいは効果が(これまでのように)得られるかどうかというと大いに疑問です。
今、世間は、郵政民有化問題という、政党政治とは何かを問われるような状況にあるようです。現首相が自民党総裁であって、しかし、自民党としては郵政民営化に反対であると報じられている状況下において、もし郵政民営化に反対したい場合、例えば先の参議院選挙の比例代表の票を投じる場合に、自民党にその一票と投じた方がよかったのかそれとも投じなかった方がよかったのかどのように判断すればよかったのでしょうか。
今、現代社会を学校で学ばなければならない学生さんは大変だろうと思いながら、一方で、ネットで右か左かなどという単純な色分けを言及するような状況にあるというのはとても不思議な感じがします。
と、思いっきり本題からそれてしまいました。

本題は、ライブドアでした。

あまりにも関心がないのもどうかとも思い、ライブドアの玄関をおじゃましてみました。
livedoor
そして、え?と思って、いつも行ってるYahoo! JAPANにも行ってみることに。

あまりにも無知で恥ずかしいのですが、両者は業務上の提携か何かをしているのでしょうか?

と自分の無知さ加減をあらわにするのはここまでにしておきます。(ああ、恥ずかしい。)

最近、邸永漢さんのもしもしQさんQさんよ-中国株・起業・おしゃれ-邱 永漢というブログに、興味深いエントリが続いています。
もしもしQさんQさんよ-中国株・起業・おしゃれ-邱 永漢 (第1803回値段とワイロの掛け引きは日本人に任せられない)
もしもしQさんQさんよ-中国株・起業・おしゃれ-邱 永漢 (第1805回仕入れに歯の立たない日本人)
企業戦略というよりもマネーゲームの感が強く感じられるようになってきたこのライブドア騒動ですが、日本人がこの(マネーゲームという)分野でしぶとく生き残っていく能力というのはどのくらいあるものなのでしょうか。

IT企業からスタートしたライブドアが金融それからマスメディアに手を広げた際の企業戦略というものが個人的にはよくわかりません。
少なくとも知名度という点では、上がりはしたものの、買収とか、ライブドア自体の株価の低迷とかによるマイナス要因の方が現時点では多いように感じます。

このライブドアという会社には、IT、ネット、金融、証券、新聞、TV、ラジオ、雑誌、エンターテイメントといったコンテンツ等々広範な分野をマネージ、もしくはコントロール出来るような人的資材にどのくらい恵まれているのでしょうか?

ライブドアのフロントドア(ポータルサイト)の出来をヲチする限りは....。