馬鹿売れのさらに上を行く大当たり

 Natasha St-Pierという女性なのですが、まぁ、えらい勢いで売れています。アルバムセールスもシングルももっか絶好調。

Longueur D'Ondes

Longueur D'Ondes

 先行シングルの「Un Ange Frappe A Ma porte」という曲は昨年評判がよかったのですが、実はこの曲の冒頭、そして曲中に怪しげな日本語が聞こえてきます。
 曲もアジアンなフレーバーたっぷりなのですが、アジアはアジアでも中華風、日本人からすれば、おいおいという感じの混ざり具合だったりします。
 そして、このPVがまた凄い。アルバムにもこのPVが収録されているので、購入した人は見ることが出来るのですが、これがまた凄い。日本庭園みたいなところに、少々お歳を召した和服の女性、が、しかし、この女性が持っているのは中国琵琶、そして曲自体が中華風なメロディとアレンジ。欧米人からすれば、これぞアジア、オリエンタルという感じなのでしょうけれど、アジア人から見れば、これはまた随分と洒落たことをついつい見入ってしまいます。現実の中国とアジアがこのくらい融合出来れば、昨今の懸案などないんだろうなと、妙な気分に誘ってくれます。
 しかし、冒頭「オハヨウ、スイマセン。」と日本語で始まるのですが、いったい誰がこの組み合わせで教えたのか首根っこをひっつかまえて小一時間ほど説教したくなります。
 で、全体の印象ですが、高音まで伸びる心地いいvoice、情感豊かな表現力のある本格的なディーバであることを余すことなく発揮していて、聞いていて気持ちのいいアルバムになっています。
 見た目も美しい女性です。ケベック出身だとか。公式サイトで確認できます。→Universal Music France - Infos et exclus sur vos artistes préférés
 癒されます。