QJ

 「Quick Japan」という雑誌がある。(http://www.quickjapan.net/
 昨年12月の第62号の総力特集は「ラジオ」、その前号は「山下達郎」さん。
 
 なんていうんだろう、なんとも言えない「ぬるさ」加減なのか、「緩さ」加減なのかわからないが、「論座」とか「WILL」とか「月刊現代」とか「文藝春秋」とかとサイズは同じなのだが、ある意味対極に位置するような本。
 だから、みんな読め!みたいな気持ちには決してならない。
 若者向けという感じでもないのかなと思う反面、活字は小さいし、やっぱり若者向けと思ったりもするが、出てくるのはおじさんばかり。女っ気は極めて少ないというか、この最新号は皆無だったりする。
 
 で、それがどうしたという話だけど、なんて言うんだろう、平和なのだ、まったく刺激的じゃない。文化的でもあるんだけど、それはエッジのきいたものではなく、ほわっとしているのだ。
 
 こんな日本は平和な日本なんだよなって感じたりもする、なんだろう? あの頃はこんな感じでそこそこ幸せだった。それじゃあ、今は、みたいな感じ? いや、ちょっと違う。
 真剣にね、エンターテイメントっていうのかな、そんな文化を創ろうとしていたんじゃなかったんだっけとちょっと思い出した。すがすがしい気持ちよさだったり、笑いだったり、カルチャーショックだったり、新しい物との出会いだったり。

 そんなだから、使えない世代とか平和ボケした世代とかディスられたりもするんだろうけど、私生活で平和ボケしてて何が悪い というよりも、平和ボケしてたいんじゃ、ボケ!って感じだろうか。
 真剣に仕事に取り組めば取り組むほど、余暇でほけっとしたくなるもんなんじゃないのかな。
 仕事で真剣すり減らして、その上私生活でも口角泡とばして何かを主張していて、いったいいつ安らかな気持ちになれるの、それじゃあ、優しくなれる余裕も出ないでしょ って言ったって、id:finalventさんじゃないけど、う○こが飛んでくるだけかな。

 人にやさしくなるためには、ほけっとね てか?

 そんなことを思い出させてくれる、ユニークな雑誌。