一業種一企業へと向かって行っちゃうなんてことはないのだろうか

 
このまま企業合併が進んでいくと究極的にはどうなんだろうかと考えてしまうんですよね。
 
ほら、最近R30さんやid:finalventさんが取り上げたアドビの合併なんかを見て、ふと思うんだけど。(AdobeとMacromediaはXMLの夢を見るか: R30::マーケティング社会時評
 
ライバル企業がしのぎを削って値引き合戦なんかをしてると、そりゃ互いにいい製品を競ったり、消費者にとってみれば、安く商品を手に入れられたりしてメリットがあっていいんだけど、企業側だったり、システム開発している人間からすればしんどい訳でしょ。
 
一方で、市場のシェアを大きく占めたマイクロソフトあたりは安泰というか余裕というか、焦らず開発する余裕が多少あったりするじゃないですか。
 
そしてね、入札とか、コンペとかあるわけですよ、契約までには。ところが、これが企業統合して、例えばゼネコンが形式上1社だけなんて状況になれば、入札で競ったり、価格崩壊をおそれて談合などという一線を踏み越える必要がなくなっちゃうわけですよ。受注後に、社内グループ間で競わせればいいのですから。
 
銀行がたくさんあったり、旧財閥系のグループがいろいろあったときには一社になるなんてそんな事起こりうるわけがないと思っていましたが、これだけ銀行が減ったり、大企業が減ってくるとどうなのかなぁなんて思うわけで。
 
なんか日本って、戦国時代には乱立していたのが、最後には徳川家による支配に落ち着いたように、民族的に最後は勝者は一人みたいな気質があるのかなぁなんて、ふと思ったりします。
 
そして、あのアドビとマクロメディアの話。単純に見れば、パソコンはdell&HP、OSはマイクロソフト検索エンジンgoogle、ポータルはyahoo、物販はebay、書籍等はamazon、音楽はiPodみたいな棲み分けの中で、コンテンツ生成・管理はアドビ&マクロメディアでどうよと、(企業側にとって)極力無駄のない体制を敷いて、国際競争力を高めてしまいましょうみたいな米国全体での戦略を感じるんですけどね。
 
それと、アドビ&マクロメディアに関してだけ言えば、パッケージの売り上げよりも、むしろ、政府機関&企業内データのストレージ&ウェブコンテンツ提供あたりをそろそろ一挙に片づけたい(oracle陣営どうよ)ってのがある感じもしてるんですけどね。
 
関連した話で言えば、こっちでね、大型電気店を覗きに行っても最近はブランド数、ほんと少ないんですよ。カーメーカーや電機メーカーが国内に3社以上の複数社あるのって、日本以外にどこがあるんだろう。日・米・欧という3極の対立構図を考えた場合、そろそろ一分野一社で闘わないと持たないところまで行き着いているんじゃないでしょうか。
 
逆に言えば、日本国内で過酷な競争をしているから海外に進出しても強いとも言えるんですけど、果たしてそれは、日本国内の労働者として幸せだったかどうかは難しいところだったりするわけです。
 
そんなこと考えてると、広告業界って今後どうよなんて思ったりしますよね。なにせ、ライバルのいない世界。やはり、新製品の周知とイメージ戦略中心なんですかね。
 
広告とウェブの関係で言えば、今後は、
店頭販売が必要な商品と必要のない商品に大きく二分されて戦略が異なってくるのでしょう。
前者の代表例が、車、家具、衣服、靴、時計、宝石&貴金属類、電化製品、生鮮食料品
後者の代表例が、日用雑貨、書籍、CD&DVD、チケット類、生鮮食料品を除く食品、飲料等
でしょうか。
 
よくよく見てみると、前者の方が値段的には高い物ばかりですね。
 
私もこれまで前者に含まれるものを含め、随分とネットで買い物をしてきましたが、そろそろネット販売も過渡期かなぁなんていう実感があります。一度はネットで欲しくなって衝動買いなんてのも経験しますが、やはり手にとって見てみないことにはわからないことが多すぎるようです。
 
いや、既知のもので欲しいものはネットで十分OKなんですが、そうすると今度は重たいものやお店がちょっと遠いものを除き、送料が勿体なかったりするので、徐々に減ってくるんですね、購入する金額が。それに既知のものなら安心して買えるということは、裏返せば宣伝効果が実はあまりないことを意味したりするんですよね。
それとね、ネットでの買い物は値引き交渉とかサービス交渉できないでしょ、これもちょっと物足りないんですよね。値引きの必要のないものならいいですけど。
そうすると、あとは物販サイト誘致合戦かなと。でもこれって、検索エンジンの独壇場のような気がしてならないんですよね、口コミ的なもの以外では。
 
そうするとね、あそこ行きたいとか、お、それ食べたいとか、試乗会があるのかとか、子供があれ買ってとか言っておねだりするとかのきっかけを作るやつだと、やっぱりその広告ってのは、テレビとかラジオでやるから効果があるのかなぁなんて思ったりするんですよね。初詣は○○大師へとか、福袋とかから始まって、季節物とか、いろいろあるでしょ。
ネットへ広告がシフトしつつあるなんて話を聞いていても、今テレビやラジオで宣伝されているものがネットへシフトしてるんじゃなくて(そういうのも一部あるでしょうが)、そもそもテレビやラジオでの宣伝にそぐわなかったものやちょっと自主規制に引っかかるかなぁなんてのがネットでの広告を始めたのが大きいのかなぁなんて思ったりしてるので。
 
なんか、話はずいぶんと逸れてしまったけど、全体論にせずに具体例を考えながら見ていくと、なんかちょっと違うんじゃないかなぁなんて思ったりするわけです。
  
と、ぐだぐだ頭の中で転がしているものを、ちょっとメモがわりに。そのうちに、データを使って整理でも出来る時間があるといいなぁ。
 
一人頭の体操(ブレーンストーミング)でした。
なので、タイトルどおりのオチはありません。スンマセン。