お金編(その2:高額紙幣とトラベラーズチェックの話)

英国、スウェーデンデンマーク等俺様な国を除き、欧州EU加盟国の統一通貨はユーロ(EURO)です。ちなみに補助単位はセント(CENT)で100セント=1ユーロ。
紙幣の種類は、5、10、20、50、100、200、500ユーロと7種類あります。
硬貨は、1、2、5、10、20、50セントと1&2ユーロの8種類です。

よく日本人の方で100ユーロ以上の紙幣を所持されている方を見かけますが、フランス人はまずそのような紙幣を使うことも持ち歩くこともありません。支払いを拒否するお店もかなりあります。また、使えても身分証の呈示を求められたりもします。銀行で両替しておいでと店を出されることもあります。

もちろん、多くの日本人の方々が行かれるようなヴィトンやエルメスのお店でそういう目に遭うことはありませんのでご安心ください。

但し、このような高級感漂うお店のまわりには怪しげな輩が徘徊し、高額紙幣を所持している人間の品定めをしていたりします。一旦目をつけられると、お店の外で、「このカメラで俺の写真を撮ってくれ」とか、「麻薬捜査官だが、所持品を検査する」とか、単純にハンドバッグなどの所持品をかっぱらわれたりします。


おそらく、日本の両替商や銀行などで10万とか20万とか両替した際に、このような高額紙幣を渡されるのだと思いますが、VISA、MASTERならば15ユーロ以上の支払いなら大概のお店で使用可能ですので、高額の紙幣は持ち歩かない方がリスクは少ないように思われます。但し、小額の現金しか持たず、かつカードも1種類だけというのも別の意味でリスキーですね。なぜか日本のクレジットカードが使えないケースがちらほらあるようです。

私など在住者は、多い日でも30ユーロ程度しか持ち歩いていないことが多いです。

それと、トラベラーズチェックですが、意外と受付拒否のお店が多く、使い勝手が非常に悪いです。トラベラーズチェックを持ったまま途方にくれている人を見たのは一度や二度では済みません。こちらに長期滞在して銀行口座を開設されるような方や多額の資金を持ち込む必要がある方ならば、開設時に便利だったりしますが、ちょっと旅行でやってきて、銀行で換金をしたりする勇気のない方にはかなり不便かもしれません。

私が日本に暮らしていて、何らかの理由で欧州を訪れた際は、もっぱらクレジットカードのキャッシングサービスを利用し、空港や市中での両替はしませんでした。手数料や利息を取られても、適用レートを考えると同等もしくはお得な感じだったと思うのですが、今のレートはどんなもんでしょうか。