帽子、サングラス、靴、手袋

今日も日中、雪が舞っていました。夜中に降り積もったせいで車も雪化粧です。
ところで、パリで暮らすと、夏場はサングラス、そして、冬場は帽子、靴、手袋が離せなくなるので、どうしてもこれらのグッズに凝るようになります。もちろん、コートも生活必需品として大切なアイテムです。
一方、日本で暮らしていたときにはこれらのグッズは生活必需品というよりも、むしろおしゃれグッズという感覚でした。
なので、よくパリのおしゃれは洗練されているなどといってこれらのグッズが紹介されるのを見ると、いやいや、そうじゃなくて日常で当たり前のように使わなければならないものだからこそ、マーケットも大きく、それ故選択肢の幅が広がったんじゃないかなぁと思うのです。
特に雪が舞う(敢えて雪が降ると言いません)ような日が続くと、コート、帽子、靴、手袋は、ほんとうに「いいもの」でないと役に立ちません。この「いいもの」というのは、暖かく、やわらかく、軽いものです。
そうすると、不思議なんですが、これらの条件を高いレベルで満たすものほど見た目もよく、また、お洒落に見えるんですね。
じゃあ、どんなところでお洒落を気取ったりするのかといえば、色や形、タイプなどの組み合わせ方に気を使うことが多いようです。男性ならば、せいぜい1スーツ3シャツ3ネクタイといったところでしょうか。これらのコンビネーションはその人及び家族のセンスと教養が滲みますし、シチュエーションに応じたTPOをわきまえておかないと、恥をかくことも多いです。
ある会合もしくはパーティがあったとして、TPOをわきまえなければ当然はずすというか、全体から浮いて見える訳ですから、これは主催者もしくは主賓に限り許されうる行為であって、一参加者がこれを行えば、自殺行為に近いものがあるようです。つまり、この集まりの輪の外の者が、また、世間がいくら擁護しようとも、その集まりの輪を乱す人間を再びその集まりに招き入れる可能性は少ないでしょう。といっても自分のオフィス内での服装に部外者からとやかく言われる必要もないですし、言われることもありません。これは当たり前ですね。だって、ドレスコードはそこの主が決めるものですし、自分のオフィスは自分が主なのですから。
今話題のあの方は、そういった心得についてどのようにお考えになっているのか、今後マスメディアを含めたグローバルな展開を考えているのであれば、心配になりますね。
彼がいくら権力を持とうとも、レッドカーペットの上をあの格好で歩くことが許されるようになるとは現時点ではちょっと想像がつきません。仮にどこかの放送局の社長におなりになられたとして、米アカデミー賞クラスの授賞式に招待されたとします。その際、従来の主張どおり、Tシャツにジャケット姿で堂々と入場できれば脱帽しますが、もし急にタキシードに身を包んでいたりしたら、あの威勢はどこへ行ったんだということになるでしょう。
話は戻りますが、ドレスコード設定はあくまで主催者の主賓への配慮であり、これに背くということは礼を欠くということです。あまり片意地を張らない方が今後のためにはいいと思うのですが、余計なお世話かも知れませんね。
話はまったく変わって、お洒落グッズといえばメガネ、滝川クリステルさんや眞鍋かをりさんに萌えな人も多いようですが、世の男性にとって、古くはアダルトの女教師ものや社長秘書ものに想像が膨らむ人も少なくないかも知れません。
欧米では、特に米国の女性キャリア層が好んで小道具として使用するようになったのが、今から15年程でしょうか、どうも、パソコン対策の眼鏡が出まわりだした頃を前後して、このような度なし眼鏡を使う女性が増えたような気がします。当時は若い秘書クラスの女性に愛用者が多かったのですが、現在はそのお洒落がかなり高い年齢層にまで広がっているようで、ただ、高年齢層の方はいわゆる老眼鏡のお洒落を楽しんでらっしゃるようです。眼鏡のタイプ的には鋭角的な台形を逆さまにしたようなタイプが好まれているようで、ちょうど切込隊長経由、bewaadさんがhttp://bewaad.com/20050210.html#p03で取り上げて一時話題となった、http://www.fujitv.co.jp/nj/photo/3m_chris_1024_768.jpg
と同じようなタイプの形のものが人気あるようです。
その結果、右を向いても左を向いても滝川クリステルタイプのお嬢さんやソフィー・マルソータイプのお嬢さん、はたまたアメリオドレイ・トトゥタイプの方などが眼鏡姿で足を組んでパソコンに向かっている光景(さすがにエマニュエル・ベアールタイプはそうそういません。)が普通だったりするのですが、どうだ、うらやましいでしょうなどと煽るつもりはほんのちょっとだけしかありません。
滝川さんって確かフランス人の血が流れていたと思うですが、ああいったタイプのお顔の女性はこちらでは普通にいるのと、単に女性の就業率が特に事務職において高いことと、日本に比べ肌等の露出に関する価値観が異なることや、パソコン眼鏡もしくは老眼鏡をかけてる女性の方が断然多いので、それが標準みたいな世界で、そうなると、通常いちいち気にもならないし、そういった話題を知ったときだけ一瞬目を合わせるのが照れくさくなる場合もあるけれども、それもほんの一瞬だけで、すぐに忘れて普通に仕事モードに戻るなんてことになるのですが、やっぱり吉野家の牛丼じゃないですけど、滅多に遭遇できないからいとおしいのであって、当たり前のように存在するとさして気にもならなかったりしてなんだかなぁと思ったりしています。
逆に今なら日本のギャルに感動できるのではと思ったりしてるのですが、渋谷のきぐるみそんなに見たいかと言われて玉砕しました。
話がどうしようもない方向へ行ってしまいましたが、私も最近になって、コートや身の回りの小物に関心を持たざるを得なくなりましたというお話でした。
今日街で見かけた母娘の帽子のペアルック、藤色というか濃い目のピンクのやつだったんですが、素敵でした。
いや、しかし、マジで寒いっす。
<追伸>fumi_o様、andoo.jp Journalの中の画像のお料理ですが、おそらく前菜だと思うのですが、おっしゃるとおり春の感じ満載のプレートですね。コンソメ風味のゼリーで季節の野菜を包んでいるように見えるのですが、ほんとおいしそうです。
私もあまり食べ方が上手でないのでお教えできることなどないのですが、このようなものの場合、フォークの背でゼリーを押す感じで支えながらナイフを入れ、くるっとフォークを回してカットした部分をすくいながら食べるとあまり型崩れさせずに食べることができるよう思うのですが、実際に実物がない状態で想像するのって難しいですね。