バーゲンセール

いよいよ始まりました、冬のバーゲンセール。
大きな袋を抱えた人たちがそこかしこに出現しています。
バーゲン目当ての見知らぬ日本人観光客(縄張りというかテリトリーというか行動範囲の日本人はだいたい覚えてしまうんです。)がたくさん出没しています。いったい何を買い漁っているのか興味が沸いてきます。
そして、バーゲン開始後最初の土曜日、プランタンなどのデパートは家族連れで大変なことになることでしょう。バーゲン期間中だけは日曜も営業しているような気もするのですが、あまり記憶が定かではありません。
いや、バーゲン行ってもいいことないんですよ、妻あり子ありの男性陣は。
段々と不機嫌になる子供の気を紛らわしつつ、ぐずる子供に切れる妻を表向き無視しつつ、おもちゃ売り場では子供に甘い、そんなに買ってやる必要はないと叱られ、婦人服売り場では落ち着いて見てられないからほっといてとじゃけんに扱われ、そして会計の時だけは呼び出されて財布はどんどん軽くなり、荷物を持つ手はしびれ...。
想像しただけでどよーんとした気持ちに...。
だからこの季節のおっさん同士の挨拶は、
「バーゲン始まっちゃっいましたねぇ。」
「そう、始まっちゃったんですよ。」
「行きました?」
「いや、今回はまだ。おたくは?」
「行きました。(ため息)」
「行きましたか...」
「これから頑張ってくださいね(= good luck, or god bless you)」
「しかたないですよね。」
なんて感じのが繰り返しあちこちで聞かれるんですね。
だから、この時期のフランス在住男性は機嫌悪く元気もないかわりに、女性は生き生きとしている時期なのです。