ワイン

最近、ワインを飲む機会がなぜか増えた。牡蠣とシャブリはこの季節ならではの楽しみ。
ところで、ボージョレー・ヌーボーの値段は3−7ユーロ、まあ、400円から高くても1000円ていうところか。本当はもうちょっと高くておいしいのもあるんだけど、どうやら日本には輸出されていないみたい、しめしめ。
解禁日は時差の関係から日本の方が早いのはなんか変。
パリの解禁日の夜は、アイリッシュ・パブ(ブリティッシュ・パブはパリでみかけたことはない。)やバールでちょっとしたお祭り。まぁ、初物、縁起物、ちょっと騒いじゃえっていう感じかなぁ。
ところで、このアイリッシュ・パブ、まあ、基本的に立ち飲みなんだけど、値段が安いこと。しかも勘定がいい加減。ビールジョッキで10数杯飲んでも20ユーロ行かないこともざら。どうなってるんだか。
ワインは1杯1ユーロから3ユーロ程度。
ところで、本題のワイン。
(1)ワインの味について
こればっかりは、その人の好みというか嗅覚によるみたい。
基本的にフランスは安いものはまずく、高いものはおいしい。きちっと値段による差別化が図られており、信用していい。だって、値段に見合ってなければ2度と買わないから。なので、おいしいワインを飲みたければ高いものを買う。といっても高くても20ユーロくらいかなぁ。基本的にそれ以上のワインはあまり置いていないので。(もちろん、フォションやベルナール、デパートやニコラにはあることはある。)
ところで、嗅覚の話。
身近なところで、妻と私の嗅覚はかなり違う。お互い臭うものが臭わなかったりする。ただ、基本的に私の方が感度がよい。
さらに、疲労度、前の日に食べた物、気候(温度、湿度)などで、嗅覚のセンサーの感度が変化する。しかも、不快に感じるか、快適に感じるかはその生い立ちによりどうも一部違いがあるようだ。
だから、お奨めのワインを聞かれると、とても困ってしまう。その人の食事の好み、基本的なセンサー感度、疲れ具合などがある程度わかっていると、ならばとお奨めできる場合もあるが、まったく知らなかったりする場合、ちょっと高めのワインでかつくせの少ないものを選んだりする。といってもレストラン以外で40ユーロ以上のワインに手を出したり、お奨めしたりすることはない。但し、相手のことが嫌いな場合を除く。
そんな高いワインのおいしさがわかるような人に私がわざわざお奨めなんて恥ずかしくて出来ないので。
嗅覚の刺激と錯覚もあるので、食事との組み合わせを最も大事にするのがフランスでの基本かな。フランス語で「完璧!」とか、「同意!」とか、「お上手!」なんてギャルソンやソムリエに言われると、ちょっと嬉しかったりする。単に、おだててるだけかもしれないけど。
(2)グラスの不思議
フランスにある程度長い期間いるので、これでも百カ所近くのレストランやビストロに行った計算になる。
それで不思議なのが、ワイングラス。
まぁ、シャンパンの場合、細長いものと相場が決まっているのだが、ワイングラスと水用のグラスだけは、よくわからない。
まったく同じものを使う店もあれば、大きい方を水、小さい方をワインに使う店もあれば、その逆の場合もあったりする。とりあえず、自分から見て右にワイン、左に水というのは変わらないので、間違えることはないが。
ばかでかいグラスはブランデー以外で使っているのを見たことがない。試飲会を除いては。アロマニャックのグラスはウィスキーのショットグラスと同様、見た目が美しく、かつ危険だ。でも、重たいものを食べたあとの胃の気付けには必要だったりする。
(3)その他の1
デキャンタはちょっと楽しい。時間経過による飲み比べは嬉しかったり、悲しかったり。基本的に日本よりは料理に塩気がきいているので、時間経過によって花咲くことにより、つらくなってしまうことがある。さっきのちょっとほわっとした感じの方がよかったなぁとか。その逆もあって、あぁ、柔らかくなってきた、いい子だいい子だなんてパターンもあるから不思議だ。
(4)その他の2
週刊モーニングで、ワイン漫画の連載が始まったらしい。いろいろうんちくが書いてあって、面白いらしいのだが。
困るぞ、そんなの広めたら。
ブルゴーニュの○○年とかいうのを外しただけで、アホ呼ばわりされてしまう。お土産にワインを持ち帰る身にもなってくれ!!!(怒)と叫びたい(笑)。
早見表送ってもらってスクリーニングに使おうかなぁ。真剣に悩むより楽かもしれない。