いよいよ、イノセンス公開

週末からフランスではイノセンスが公開される。日本のアニメの劇場公開は、「スチーム・ボーイ」に続いて、今年は2本目だ。
毎年3−4本はコンスタントに劇場公開されているので、今年は控え目だ。
先日、canal+のキッズゴールデンタイム(午後6時ー7時)にエクセル・サーガが連夜放映されていることは書いたが、この枠はずっと日本アニメが放映されている。たいしたものだ。
スペインに旅行に行った際も、やはりキッズゴールデンタイムにクレヨンしんちゃん幽遊白書を放映していた。
TF1で放映された「プリンセス・サラ」は1985年に日本のアニメ制作会社で制作されたものだ。
ケーブルのキッズ専門チャンネルでは有名な「MANGAS」があり、終日日本のアニメが放映されているし、日本でもメジャーな「CARTOON NETWORK」や「FOX KIDS」の番組の3割以上が日本のアニメだ。
先日驚いたのが、ディズニーアニメのプーさんシリーズ劇場公開版の最新作である、「ピグレットの冒険」(邦題:ピグレット・ムービー)

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フランスでは劇場公開されたのだけど、日本ではされなかったらしい。映像はこれまで映画化されたシリーズの中でも秀逸だ。
ところで、驚いたのが、そのエンドロールを見たとき。なんと、この映画、日本製といってもいいくらい多くのというか大多数の日本人によって作成されたものだった。
なので、欧米で劇場公開されて、なぜ日本だけされなかったのかがわからない。
まぁ、なんにせよ、日本のアニメ及びその制作会社は欧米にとって欠かせない存在のようだ。
そうそう、これも前に書いたけど、カンヌの記者インタビューで最も長い時間が割かれたのが「イノセンス」だった。
日本におけるスタジオ・ジブリ以外の作品の評価の低さはこちらから見ると不思議でしょうがない。こっちでスタジオ・ジブリを特別扱いしている様子はまったくない。パリのヴァージン・メガ・ストアにもFNACにもかなりのスペースの日本アニメコーナーが設けられているが、スタジオ・ジブリの作品ははしっこの方に一列置かれている程度で、そのかげはどちらかと言えば薄い感じがする。今幅広く人気があるのは、日本のOVAものだったりするのだ。ちなみに日本以外のアニメはその他ひっくるめて一つのコーナーに置いてあるが、そこで一番目立つのは米国製キティちゃんだったりするのが笑える。