そろそろ、勤労感謝の日も終わりですね。

1年間頑張って働かれた方、骨休みは出来たのでしょうか。家族がおられる方は、家族からねぎらいの言葉をかけてもらったのでしょうか。日本を離れていると、勤労感謝の日はチャラになってしまい、寂しい限りです。
今日も一日お仕事でした。
日本を離れて日本を見て思うことは、おかしなセクト主義というか権威主義というかそんな感じがやたら目につきますねえ。
例えば、「○○の分野は○○先生のところが一番だ。だから○○先生と交流のない△△さんのいうことはあてにならない。」とか、「この手の仕事(研究でも開発でも論文でもなんでもあてはまる)は■■社(大学、研究所など)の領分だから、◇◇さんのところでやると言ってもねえ...。」とか、はたまた、「××さんにこの分野で頑張られると(出張ると)困るんですよねえ...。」とかとか...。
いや、国同士でもあるんですよ、こういう駆け引きというかプレッシャーって。でも背景が全然違う。
国同士がこうやってプレッシャーをかける場合、実は理論なり方法論なり入り口が同じでも目指すところが違っていて、どうしてもうちの国でリードをしたいという前向きな戦略があるんですね。
しかし、日本の場合はこれがかなりネガティブなケースが多かったりする。実はさぼってあまりやっていなかったことがばれてしまうとか、中身が大したこと無く結構敷居が高そうに見えて低かったとか、勝手に自分の領域を聖域にしておきたいとか。
楽だもんねえ、そうやってると。
だけど、国内でそんなことしているうちにいつの間にか外国に追い抜かれてたりして、それから慌てても間に合わなかったりする。
「切磋琢磨」と言う言葉が忘れられてしまっている分野ってかなりあるんだよなあ。
まあ、これが日本独特の「出る杭は打たれる」ってやつだけどねえ。
たまに、出る杭を打たずにぶら下がって、みんなでよってたかってもたれかかって結局倒れちゃうなんてケースもあるけれど。
最近のブログは、そんな日本的洗礼を思いっきり受けてる感じだよなあ。
やはりあまり好きな言葉ではない、「持ちつ持たれつの関係」なんてのが出来上がって来るとねえ...。
今フランスにいて、人付き合いで一番気に入っているのが、相手が誰であってもまずはその主張を聞き、自分の主張をぶつけ、お互い認める部分は、「その点についてはあんたが正しい。」ときちんと認めるところかなあ。但し、「決して自分が間違っている」とは言わないけどね。まあ、認めた部分以外はお互い忘れてしまえば、お互いとも楽だし、遺恨は残らないからねえ。
ところで、@HOMEのfumi_oさん(http://fumio2004.cocolog-nifty.com/athome_blog/)、Richstyles!(http://www.richstyles.net/)さん、コメントありがとうございました。なんか恥ずかしいような、でもちょっと嬉しい照れ気味のおっさんでした。*1
フランス土産何がいいっすかねえ?と気楽に社交辞令できるところがブログのよいところ...なんて気楽に言っていて実は知り合いだったりしたらどうしよう...まあ、いっか。

*1:どうやら今度は貞子さんもトラックバックをそのままにしておいてくれているみたいで、実はあの方木村さんよりは太っ腹のようですよ。