livedoorの「パブリック・ジャーナリスト」募集に世間の関心が高いようなのでちょっと考えてみる。

livedoorの「パブリック・ジャーナリスト」募集の記事は、http://corp.livedoor.com/pressroom/pressrelease/content?id=471にある。

ライブドアでは、日本社会が抱える様々な問題をテーマに、皆様からニュースやオピニオンを募り、採用させていただいた原稿をweb上に掲載してまいります。

という出だしで始まる。
どうやら、「日本社会が抱える様々な問題」がテーマらしい。
日本社会には問題があり、それをネタにするということになる。
これが問題をみんなで解決すべく知恵を出し合いましょうということになると、ちょっとニュースとは性質を異にするし、下手すると、ただ悪い部分を煽るだけのことになってしまう。
どうして、さんまのからくりTVみたいに、ほのぼのした内容をニュースにしていかないのかが不思議だ。
暗い話や重い話はそれが伝達されればされるだけ、さらに重苦しくなるケースが往々にして起こる。最近のブログでの著名人ブログの煽りは目に余るように感じる。
しかし、それは検討すべきテーマ、日本の将来のためにも語っておかなければいけない点を主張すべきでないと言う訳ではない。ブログを通じて、玉石混合の意見が広がり、本来見据えなければならない課題が見えなくなってしまうおそれが十分あるからだ。
無責任な一般論的意見ほど、その単純さから世論となって広がることが怖い。
livedoorのやろうとしていることは、セミプロ版の「朝まで生テレビ」に近いものを感じるが故に、そういった危険な雰囲気を感じる。
朝まで生テレビ」の功罪のうち、罪の部分と言えるのではないだろうか。
そして、おそらく一般的とは言えない雰囲気が強くなることにより、インターネットでの情報伝達内容の信用性が相対的に低くなり、それがインターネット離れを招くようになったら、本末転倒なのではないだろうか。
そのようなことを気に病むブロガーも少なくないように思う。
インターネットの世界は自然淘汰がなされにくいことが大いなる欠点だろう。
まあ、他のメディアにとって、このような風潮は願ったりかなったりなのだろうけど。
中身には関係ないところで気になったのは、原稿料について。

●原稿料:
 採用された原稿に対しましては、その原稿によって規定のポイントをお支払いいたします。また、月間を通じて反響のあった記事などに対しては、別途賞を設けて報酬をお支払いいたします。

採用原稿には「規定のポイント」とあるが、反響があると「報酬」を支払うとある。ポイントっていったい何だろう。このポイントは原稿料に当たるのかしら???それとも現金支払いは「報酬」の方だけ???
反響があると「報酬」っていうパターンはネットの悪しき習慣のように思うよなあ。どうしてもより刺激的な内容になりがちだもの。
それに、ほんとうにいい話にレス送る人ってまだまだ少ないからねえ。