finalventさんが先にもう書いた後なのでなんだけど

ドコモとタワーレコードの話。
R30さんが最新エントリー(やっぱり本命はドコモでしたか: R30::マーケティング社会時評)を含め、私もなんだかなぁという感想。
finalventさんは、ドコモがタワーレコードを傘下というのはニュースなのかなぁ - finalventの日記というエントリーで、

 頭では理解できるけど、なんか、全然、目に浮かばないというか、リアリティを感じない。

と書かれているのですが、私もそれは同じですね。
また、

話はずっこけるけど、Appleですら、聞きたい曲ないものね。

というのには久しぶりに思わず茶を吹いてしまいました。

 公開が待ち遠しい映画に、「ミラクルバナナ」というのがあり、その主題歌を沖縄の千秋さん(あの千秋さんではありません)という女性の方と角松敏生氏がデュエットされているのですが、これまで、角松氏と女性とのデュエットはいくつかあって、そのたびにカドマツ目立ちすぎみたいな評価が毎度のごとく上がっていたにもかかわらず、
なんと、今回は、角松氏の声が千秋Iさんの声に負けている。

いや、それくらい、この千秋さんの声が神秘的というか、素晴らしいのです。久しぶりに、うっと聴き入ってしまいました。

琉球詩歌

琉球詩歌

 沖縄といえば、多数の歌手を輩出していますが、この千秋さんだけでなく最近の夏川りみさんとか元ちとせさんのようなその根っこに沖縄民謡を持つ方々が多くの人々を魅了するようになったのも、個人的には、彼女達の豊かでかつ人々を魅了する響きを再現できるだけの技術がようやく醸成されてきたのではないかなと思っていて、一方で、ネット配信音源レベルではその魅力が十分伝わるとはどうしても思えないのです。
 
 なので、「Appleですら聞きたい曲ないものね」というのは、それを言ってはおしまいよ的なある意味身も蓋もない話で、ネット配信での圧縮ファイル音源供給なので勘弁したってくださいと言うしかないでしょう(笑)。
 
 で、R30さんがそのエントリーで引いている、タワーレコード社長のインタビューで、この社長さんが音質のことに触れている(100万曲を聴き放題に--タワーレコードがナップスターと組んだ理由 - CNET Japan)わけですが、R30さんはまさに音質の部分を引用しながら、華麗に音質に関する話はスルーと思いっきりでかい撒き餌をされていて、思わずパクッと食いついてしまうところでした。
私はこのインタビューを読んでこの社長、音が好きなんだなぁと好感を持ったんですけどね。
 それと、いい音には音楽好きは惜しげもなく対価を払うもんだろうという考えが私の根っこにはあるし、実際、そういうもんでしょ。
 ネット配信についてはlosslessで音源供給できなければ、finalventさんのような方を取り込むことにはどうしても限界があるでしょうし、ということは、ここからはじっくりと腰を据えて展開していくしかないわけで、そこは、音源供給側に主導権があるのではないかと。
 一方で、パイの食い合いが予想される圧縮音源については、それこそfinalventさんの、

一般論としてというか歴史的というか経験的というか、ジョッブズ様のやることをジョッブズ様抜きでうまくいったことはないんだよね。似たようなのはできるし、ま、Windowsは成功かな。しかし、これを成功と呼ぶにはためらうものがあるけど。

という表現に尽きるのではないかと。
 
 今後SACDとか24bitとか技術向上めざましい供給音源の音をどれだけ忠実に再現出来るかなんていうオーディオ関係機器にどちらかというと触手が伸びますわな、40代以上のおじさんたちは、何せ小金持ちだそうですから。YAMAHAがいい感じじゃないですか。SONYも頑張らないと。
 
 ところで、携帯を買い換えるときには、また一から音の入れ直しですか?

<追伸>
角松さん、運転手の件、「ファン」として今回は大目に見てあげます、あの方々は頭が上がらない敵には回したくないので(笑)。そのかわり、早くリベンジのDVD出してくださいね。