ライブドア雑感

いろいろと頭の整理をしておこうと思ったら、切込隊長finalventさんのエントリー
http://my.casty.jp/kirik/index2.html
2005-03-06
を見て、まぁ、いいかという気分に。
ある企業の株主がその営業内容について云々言う権利が当然あることは横に置いておいて、経営不振でも、損を出していないにもかかわらず、それじゃいかん(怒)みたいに外野からやいのやいの言われるなんてのはもし自分がその社員だったらテーブルひっくり返してるかも知れませんね。
そのうえ、コストカットが必要だとかなんとか。
特にIT産業、コンテンツ産業に関して漠然と感じていることですが、経営者側、いや株主側が労働者側(コンテンツ製作者を含む)を大切にしないと、直接コンテンツの質に影響するでしょうから、いずれ利用者から見捨てられるんじゃないですかね。
インターネットとメディアの融合なんてのも器の整備(インフラ整備)としては結構な話なんだけど、どうもコンテンツ軽視のまま話が進むことに明るい未来は感じられませんね。
コンテンツを大切にすればするほど、軽々しくインターネットでそれを流したりすることに慎重になるべきと思うんですけど、もし自分がコンテンツホルダーならば。
そういう意味で、利用者の便益ばかりを強調するライブドアの説明には説得力がないように感じます。知的創造産業は金よりも人(働き手の能力、才能、人脈)及びその能力の活用力が財産なんじゃないんでしょうか?
それ以前に、仮にライブドアニッポン放送を子会社化できたとして、その親会社であるライブドアの株主構成が外資の比率が高いことが許されないとなったとき、リーマンがその保有する株を大量に市場に開放したら、その後どうなるんでしょう。ライブドア本体に企業価値があれば、ライブドア株買収に走る外資以外の企業もあるでしょうし、もしそういう事態になれば、なるほどライブドアも価値ありと客観的に判断できるのでしょうけれど...。
ライブドア買収の価値は?なんてのを論じてくれるブログがあると嬉しいですね。
それと、マスコミの体質がどうこうという話と資本主義の話をごっちゃにした批判は見るに堪えませんね。