ゆとり教育???

最近のお子様は見ていてほんとかわいそうだ。
といってもうちの子はちっともかわいそうではない。
本能のままに行動させて、その行動が親の琴線に触れたときだけ思いっきり叱られるだけのことだ。
食べ物も自由にさせている。体が欲しがるものを食べてくれればそれでいい。
それでも滅多に熱を出すわけでもないし、甘い物ばかり食べる訳ではない。
習い事もまったくさせていない。
興味があればバレエでもピアノでも体操でも水泳でも何でもさせる心づもりはあるが、本人にその気がないので、放ってある。本人は家の中にあるもので足りているようなのだ。
たまによその家庭(但し、日本人の場合)の話を聞くと、今時のお子様は本当に大変だなあとちょっと同情する。
チョコレートや甘いものは禁止だったり、音楽、語学、読書、しつけなどなどいろいろ習い事を始めているようだ。日本人学校に通えば、日本語、英語、フランス語を学ばなくてはならないし、日本でも幼児期からの英語学習熱は高いように聞く。
小学校から塾に行ったり、お稽古ごとをしたり、パソコンに親しむ一方で、子供社会の共通話題のためには、テレビゲームやおしゃれ、はやりものにも手を出さなければならないらしい。スポーツだって、一つや二つくらいこなしておかないと相手にされなかったりするらしい。自転車だけじゃなく、いろんなやつもこなす必要がある。
その上さらに、勉強をせいと言われたらかなわんだろう。
いや俺はこの分野だけでいいよと引きこもりたくなる気持ちも十分わかる。野球が下手でなにが悪い、サッカーが出来なくて何が悪い、音痴だが何か、ダンスがダサダサでどこが悪い、絵が下手でもいいじゃん、どうせピアノも弾けませんよって開き直ればいいのだ。
15歳の子の平均として読解力が低下したって、数学も落ちたっていいじゃない、昔に比べていろんなことしなきゃいけないんだからさ。25くらいまで勉強するシステムに変えれば充実するでしょう。就職適齢期を25−30歳くらいにして、そこから65−70歳くらいまで働けるような社会にしていった方がいいんじゃないの、日本の場合。
若い頃にあれもこれもとやらされる割に就職は15歳だったり18歳だったり22歳だったりするのにそもそも無理があるってば。
そもそも公民なんて、世の中のシステムがころころ変わってたら教えてらんないでしょう。憲法も改正しようなんてこのご時世にさ。
東京オリンピックのあとバブルの頃まではシステムなんか変えずにただ同じままで突っ走ってきたから教える方も教わる方も楽だったでしょう。パソコンが普及してから以降、急速にデータ解析がからむ分野は急速に進歩しちゃったんだから。
しかし、今の若い子に時間のゆとりがあるなんて本気で思っている人がいるのかねぇ。
教育システムがどうこう、教師がどうこう議論する前に、子供達がどんな時間を過ごしているのかをじっくりと観察した方がいいと思うんだけどなぁ。
はっきり言って、今でもきついってば。奴らは。
パリのガキどもはそこらをかけずり回ってるよ、ガキの頃はね。
本能を伸ばし、体力をつけて、勝負はそれからでしょう。
ああ、それと、家の中に本が転がってれば、ガキどもはいつのまにか手にとって読んでるものじゃない、但し、時間的、精神的余裕があればね。余裕無さ過ぎ!