何気ないことではあるのだけれど、なんかむかつくというか悲しい話(実話)

 つい先ほど、風呂に入ってさっき出てきたなんてことはない日曜日の夕方。おやつの時間なので、妻は自分にはココアを入れて、スナックをつまんでいた。よい香りがした。チョコ好きの私の心の中で、なにかがざわざわと騒いだ。なぜ私の分はない???
 ネットに入り、id:finalventさんの極東ブログを訪れた。ショコラ・オランジェを作るの巻: 極東ブログ
 またショコラだ。おいしそうな画像がいくつか、そして香りと味を想像させるかの氏の文章。最後の画像、画面いっぱいのココアパウダーだけで十分だった。
 なので、素直にコメント欄にコメントを書いた。このココアパウダーの行方が気になりますと。
 そこに妻がなにか入ったコップを片手にこちらにやってきた。
 
 ちょっと期待した。
 
 でも、あの期待した、甘い鼻の奥をくすぐるような香りがなかった。
 
 それはコップ一杯に満たされた紅茶だった。

 私は今、失意と、そして若干の殺意で、どん底の精神状態にある。
 
 もし、finalvent氏から、あのココアパウダーは捨てたよなんて風なレスがあったら、おそらく明日、私はエアチケットを握りしめ、日本に向かっていることだろう、なんて、氏がそんなレスをするはずもないけどね。

 この恨み、どうやって晴らしてくれよう、思いっきり八つ当たりだってことはわかってるけど、人間の感情なんて、こんなものだ。
 不惑の40なんてくそくらえだ。

 私は自慢ではないが、ショコラ中毒患者だ。今も顔なんて知らないけど、finalvent氏が満面の笑みでショコラ・オランジュを食する姿が浮かんできて、むちゃくちゃむかつく。今私がいる部屋にいまもかすかに香るショコラの残り香が私を戦闘状態へと誘う。

 ほんと、マジで、ムカツク! キーーーーーーーッ!

 って言っても、全然すっきりしない。

 畜生!